脳卒中の原因はコレステロール?

昭和50年代まで日本人の死因で多かったのは脳血管疾患でした。日本人が恐れている病気といえば、脳卒中だったのです。ところが近年では悪性新生物がトップにきています。

主な死因別死亡数の割合(平成21年)

主な死因別にみた死亡率の年次推移


平成21年人口動態統計月報年計(概数)の概況(厚生労働省)より。

脳卒中の原因は、高血圧、高コレステロールの食事が増えたせいだと思われていましたが、アメリカ人と日本人では、脳卒中の出血がおこる部位や、メカニズムが全く異なります。
アメリカ人の脳卒中は太い動脈で起こりやすく、日本人は細い動脈で起こりやすいという違いがあります。ライフスタイルの変化で、動物性タンパク質の摂取量が増え、脳出血、脳梗塞による死亡が減ったということになります。高コレステロールより、高血圧のが主な原因になっています。