コレステロールは生命維持に必要

コレステロールというと、生活習慣病の原因となる「悪者」という先入観が強いのですが、人間の体には必要な成分です。
コレステロールは小腸で作られる胆汁の材料となります。胆汁は肝臓で作られ、総肝管を通って胆のうに濃縮されて蓄えられます。
食事をすると胆のうが収縮し、胆汁が排出され、食べ物の脂肪を「乳化」して脂肪を消化吸収しやすい形に変化させます。「乳化」とは、マヨネーズのような状態、と考えると分かりやすいでしょう。
歳をとると、コレステロール値は減っていきます。
コレステロールが不足すると、必要な脂肪が十分に吸収出来なくなります。
コレステロールは細菌に対する抵抗力を強化したり、男性ホルモンや女性ホルモンを作るのを助けたりする働きがあるので、コレステロールが極端に不足すると、必要なホルモンが分泌されなくなり病気にかかりやすくなります。